写真・カメラの基礎知識

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第14回 写真の管理方法  更新日(2005/1/21)


 前回の「カメラの保管方法」でも紹介しましたとおり、カメラや機材はホコリやカビに大変敏感でいつでもカビ対策が必要になります。それは撮影した写真や現像済みのフィルム、バックアップしたCD-ROMにも同じことが言えます。今回は撮り貯めた写真の管理方法についてご紹介いたします。

 カメラは言うまでもなく「写真」を撮るための道具です。写真は捨てたりしないかぎりドンドン溜まっていくもので、キチンと整理をしておかないと、後でその写真を見たいと思っても探すのに大変苦労します。そこで管理が必要になってくるわけですが、ここでは大きく管理すべきものを3つに絞って解説いたします。

・プリント

 実は一番大変でめんどくさいのがこの「プリント」の管理です。何せ一枚一枚バラバラですし、大きくてかさばります。サイズもL版、2L、六つ切り、四つ切等と様々で管理や保管方法に頭を悩ますものなのです。

L版〜2Lくらいまで  おそらく最もポピュラーな管理方法でしょう。大抵のラボではプリントを受け取る時にミニアルバムをつけてくれます。これに出来上がった写真を撮影順に入れてアルバムにタイトルと日付を入れておく方法です。
 もう一つがリーフ式のアルバムを別途購入し、お気に入りの写真を貼り付ける方法です。古くからある手法で例えば旅先の思い出だとかお子様の成長記録であるとかコメントや当時の新聞の切り抜き、旅先への切符とかも挟みこめるので、根強い人気があります。
六つ切り〜四つ切  お気に入りの写真があれば大きく引き伸ばして額に入れて部屋の中に飾っておきたいものですが、それも枚数が増えてくるとやはり管理しておかなくてはならなくなります。
 写真は折り曲げることができないため、こういった大きく引き伸ばした写真の保管には専用の収納ケース(ストレッジボックスポートフォリオケース)を別途購入する必要があります。
 しかしこれらはとても高価なものですので、無理に購入する必要はありません。私は事務用のクリアファイルの中に普通紙で挟み込んで保管しています。これでも保存性は格段にアップします。
 
いずれの場合でも、プリントは原版の複製ですので、最悪ダメになってしまっても焼き直しやリプリントという手段が残されていますので、それほど神経質になる必要もないかもしれません。

・現像済みフィルム

 プリントはマメに整理しているのに、現像済みのフィルム(以下原版と呼びます)は雑に扱う方がいます。ラボから帰ってきたそのままの形で机やタンスの引き出しの中にしまい込む人もいますが、実はとてもナンセンスなことなのです。少し書きましたがプリントは原版の複製ですので、万が一汚れてしまってもまた再現できますが、原版は汚してしまったりカビが生えたりしたらその写真は二度と蘇りません。特に大切な写真の場合は厳重に保管しておく必要があります。また後で焼き増しやリプリントする際に原版が探しやすいように、フィルム単位でも構いませんので撮影日付や簡単なコメントを記したラベルを添付しておくと、後で探す手間が大幅に削減されますのでオススメです。なお原版を扱う場合には必ず手袋を着用してください。皮脂がカビの原因になります。

ネガフィルム  ネガフィルムは陰画(色が反転している)ため、そのままの形では写真としての体をなしていません。しかし最近ではインデックスプリント(写真が一覧で確認できるプリント)を添付してくれるラボも増えており、出来ればこのインデックスプリントと一緒に保管しておきましょう。またカメラショップに行けば、このネガフィルム専用の保管ファイルやアルバムもありますので、大いに利用してください。インデックスプリントがない場合は「撮影日付とだいたい何が写っているのか」を記録したラベルを添付しておくと後で探す手間が大幅に省けます。
ポジフィルム  ポジフィルムは陽画(そのままの色)ですので、ライトビューワやルーペを使って写真を確認できます。またプリントする場合はL版でも1枚辺り130円近くしますので、お気に入りの写真だけをプリントする方が多いようです。
 また、現像の仕上げ方法も主に「マウント仕上」と「スリーブ仕上」の2種類あり、それぞれ保管や管理の方法も違ってきます。
マウント仕上げの場合  現像をマウントで仕上げる場合にはマウントを保管するためのファイルやアルバムがありますので、そちらを利用すれば簡単確実です。またスライドケース(プラスチック製の容器)も市販されていますので、フィルムごとに収納しておくこともできます。
スリーブ仕上げの場合  ネガフィルムと同じ要領で保管できます。マウント仕上げは現像代が高くなるため、いったんスリーブで上げて、お気に入りのカットだけを自分でマウントする場合でも、やはりファイルやアルバムが大活躍します。

 繰り返すようですが原版は世界に一つしかありません。出来ればファイルやアルバムの保管場所はカメラを保管する場合と同様、防湿庫を利用してください。本当に大切な原版であれば、少々値は張りますが、(ワンカット500円くらい)デュープ(複製)しておくことをオススメします。

・デジタルデータ

 デジタルカメラで撮影した写真もフィルム同様に原版として位置づけることができます。デジタルデータの場合はホコリやカビなどより恐ろしいのがデータの紛失です。デジタルデータは「ある」か「ない」の世界です。ハードディスクのクラッシュやCD−ROMの経年劣化など、常に危険と隣り合わせですので、保管(バックアップ)や管理方法も慎重に行う必要があります。それとどのファイル形式で保管するのかによっても違ってきます。まずそちらを押さえておきましょう。

・デジタルカメラで使用されるファイル形式
JPEG(ジェイペグ)  画像を扱うフォーマットとしてはもっとも普及しています。容量が軽く、扱いやすいため、ほとんどのデジカメではこの方式が採用されています。難点は非可逆圧縮のため、一度ファイルに手を加えて(画像編集等)再度保存すると画質が劣化する点です。ですので、この形式で保管する場合は、別途画像編集用にコピーしておくことオススメします。
TIF(ティフ)  可逆圧縮のこのフォーマットは画像編集やレタッチしても画質の劣化がないすぐれたファイル形式です。ですが、JPEGと違って容量が極端に大きいため、扱いが難しくPCの機能も高いレベルで要求されます。ですが保管と言う点では最も優れています。
RAW(ロウ)  デジタル一眼レフなどに見られるフォーマットです。RAWとは「生もの」という意味で、この段階では画像ではなく、単純なデジタルデータです。画像として見るためには、専用ソフトを使って「現像」する作業が必要です。現像したファイル形式はいろいろ選べますので、まさに「原版」と呼ぶのにふさわしいのですが、難点はまだ新しいフォーマットのため汎用性がなく、将来的に利用できるかどうか不透明な部分です。

 他にも様々ファイル形式がありますが、一般的なデジカメであればこの3つくらいでしょうか。ではデジカメで撮影した写真の保管方法をご説明します。

ハードディスクに保管  とりあえず撮り貯めた写真をハードディスクに保管している人が大半ではないでしょうか?しかしこれは危険です。もし万が一システムがクラッシュしたりしたら、すべて無に帰します。私も何度か経験しています。やむを得ずハードディスクに保管する場合にはドライブのパーテーションを切ったり、外付けのハードディスクに保管するなどの方法をとってください。
外部メディアに保管  現在普及しているものではCD-R(約700Mb)、MO(約640Mb)、DVD各種(約4.7Gb)、などがあります。どれを利用しても容量の問題だけで、さほど差はないのですが、気をつけて欲しいのはこれらの書き込みメディアは寿命が短いと言う点です。ノンブランドの格安品の場合は下手すると1年で読み込めなくなるものもあります。できればケチらずにメーカーものを選択し定期的に再バックアップも必要かと思います。また保管を考えた場合は誤って上書きしてしまう可能性のある「RWメディア」は向いていません。

デジタルデータの優れている点はその写真が「いつ、どのカメラで、どういう形で」撮影されたのかがデータに含まれている点で検索性がよいことです。なので、管理についてはさほど悩む必要はないかもしれませんね。しかし同時にデジカメは大量に撮影するため、自分なりのルールをもって管理しておくことも必要になります。時系列にフォルダを作り、格納していく方法が一般的ですし、市販のソフトを使って管理することもできます。

 

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